近頃、コナラの若いどんぐりの付いた小枝がポトリポトリと落ちてきます。
よく見るとどのどんぐりにも小さな傷が付いています。
ぼうし(殻頭)を取っても付いています。
割ってみると、中に卵があります。
これは、ハイイロチョッキリという甲虫目チョッキリゾウムシ科の昆虫のものです。
どんぐりの中で育ったのち、外に出てきて土の中で幼虫のまま冬を越します。
成虫は鳥のくちばしのような口でどんぐりに穴を開け、卵を産みつけます。そして口のギザギザの部分でノコギリのように枝を切り落としているのです。
成虫はこんな姿です。