2017年5月27日土曜日

【わっぱる便り】オサムシのなかまたち

本部棟近辺で見つかったオサムシのなかま2種です。
ヤコンオサムシ
マヤサンオサムシ
マイマイカブリ
どちらかというと肉食系でミミズ、ガ類の幼虫、カタツムリなどを捕食します。
オサムシのなかまのほとんどの種は後翅(内側の羽根)が退化していて飛ぶことができません。そのため、地域別に種分化が進んだ昆虫で多くの学術研究の対象となっている虫でもあります。
また、漫画家の大家、手塚治虫氏がこよなく愛した虫で自身のペンネームに採用したことはよく知られています。
マイマイカブリの頭から胸にかけて独特の細長い形状になっているのは専らカタツムリ食に特化したためと考えられており、繁殖するためにはカタツムリが必要とされています。
わっぱるでカタツムリは見つかっておらず、今後見つかる可能性が出てきたことについても、マイマイカブリは嬉しい発見といえます。
(スタッフDk)
訂正です。再度、よく確認したところオサムシの方は、全体に赤みが強いこと、前脚(一番前の足)の脛節(中央部)とふ節(先の方)が赤っぽいことなどマヤサンオサムシの特徴が見られるので、ヤコンオサムシ→マヤサンオサムシと訂正します。(汗)
(スタッフDk)


2017年5月16日火曜日

【わっぱる便り】スイカズラ科のウツギたち

広葉樹の若葉が出て、次々に花も咲き出しています。~ウツギと呼ばれているもののうち、3種を紹介します。
タニウツギ
ツクバネウツギ
コツクバネウツギ
(スタッフDk)

2017年5月10日水曜日

【わっぱる便り】コナラにりんご?

コナラの新しい枝先においしそうな実がついている????
いえ、実ではなく、虫こぶと呼ばれ、ある種のハチの産卵により、コナラの細胞の一部が異常に増殖して大きくなったものです。そして、この中で幼虫が育ちます。これは昆虫の植物に対する寄生の一つで、コナラだけでなく、多くの植物で見ることができます。
この画像の場合はタマバチのなかまのナラメリンゴタマバチによるもので、この虫こぶも「ナラメリンゴフシ」という名前もちゃんとあるんです。
ハチの仲間には植物だけでなくほかの昆虫やクモのからだの中に産卵して幼虫を育てる寄生バチも少なくありません。昆虫の繁殖方法はとても多様で森の中をよく観察するとそれらを見ることができます。
(スタッフDk)

2017年5月5日金曜日

【わっぱる便り】小さな花たち

桜が終わり、ツツジが過ぎ、森は鮮やかな若葉が目立つようになりました。それでも、目立たないながらも小さな花たちがあちらこちらで見ることができます。
コバノガマズミです。
チゴユリです。
ニガイチゴです。
スノキです。
(スタッフDk)